葬儀を出すのはとても大変なことです。結婚式のように計画的に当日を迎えるわけではなく、その日が来ないことを祈りながら看病をした挙げ句だったり、朝、笑顔で送り出したのに夕方には悲しみに暮れて準備に入るなんてことが大半だからです。大変だからといって手を抜かず、やはり心情的に大切な人は最後まできっちりと悔いなく送り出してあげたいものです。今は葬儀も昔ながらの型通りの儀式だけでなく、様々なスタイルが出てきています。
核家族を象徴するように極近い親族のみで行う家族葬があったり、宗教色のないお別れの会を行ったり、亡くなった方が好きだったことを活かして音楽葬にしたり作品を飾って個展形式にしたり、本当にいろいろなスタイルがあります。準備するのはとても大変ですが、故人の好きだったもの、大切にしてきた人たちに囲まれて送り出してあげることができれば、一番ベストな送り出しですよね。葬儀の話をするのはなかなか縁起が悪いと思われないかと言うこともあり、話づらい話題ですが、もし機会があれば、それぞれがどんな意向でいるのかを確認しておけると準備する段階で迷うことが減らせます。家族間でも聞きづらい内容なので予めやってほしいと思っていることや、香典返し、かける音楽なども希望があれば自ら家族に言い残しておくとか、書いたものを残しておくようにしておくと安心かもしれません。
葬儀もこれからは個性をだし、セルフプロジュースする時代になっていくのかもしれません。