散骨をする時の注意点

散骨とは自然葬の種類の一つで、焼骨をそれとはわからないようにパウダー状に粉砕し、川、陸、海などに撒く葬送です。まれに宇宙葬といってNASAのロケットに遺骨をのせ宇宙に送り出すと言う方法もありますが、高価です。そのへんに撒いてくれればよいなどとおっしゃる方もいらっしゃいますが、散骨を禁止している市町村も存在しますので、まずは居住区が散骨できる場所かどうかを確認しましょう。次に、業者に頼むのか自分たちで行うのかという選択があります。

ご自分たちで行う場合、川や陸ですと、土地の所有者とのトラブルの可能性があります。また、人の骨が撒かれているという事に対する近隣住民の同意理解が必要です。陸よりも海の方が一般的ですので、海ならどこでもよいかというとそうもいかず、岸の近くは漁業関係者の心理的負担や風評被害が出る可能性があるので撒けません。風評被害や精神的苦痛により慰謝料や損害賠償訴訟が起こったケースもあります。

漁場からは見えない場所を選ぶ、海上交通航路などからも離れていなくてはならないなど、取り決めが多いので、出来れば業者に御願いしたほうが良いでしょう。故人の骨をパウダーになるまで粉砕するのも心理的負担が大きいですので、あらかじめ散骨することが決まっていたら、自分たちの意向をくんでくれるところを生前に探しておくといざという時に慌てずに済みます。また、業者に御願いすれば散骨証明書と共に、位置が正確に記された海図もいただけますのでどこに故人がいるのかが分かります。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です